ハゲ歴史①『18歳からハゲていた。』

『18歳からハゲていた。」

ハゲの兆候が出始めたのが、

卒業式が間近に迫った18歳の頃でした。

 

廊下で友達を談笑していると、「お前さ、デコ広くね?ベジータみたいだよ?」

 突然ののギャリック砲に戸惑いながらも、

 

「おいおい、デコは生まれつきだからベジータじゃねーよ 笑」

と笑って否定していましたが、実は心当たりがあったので焦りました。

 

それは自動車学校も無事に卒業してのんびり過ごしていた2月。

 

布団を干していた母親から「シーツにやたら髪の毛が落ちてるけど、

これ、あんたの髪の毛?」

 

「はて、抜け毛?」なんの冗談だと思い、布団の上に残った枕を確認すると

 

どうみて私の短い特徴的なカールした髪の毛が10本以上落ちていました。

 

すぐに髪の毛を回収して証拠を隠ぺいしましたが、

 

「ハゲ?俺ハゲ始めてるの?なんで?ストレスなんてないのに・・・」

思い当たる節はなく、頭の中は疑問符が浮かんだままでした。

 

「ハゲじゃない。ハゲじゃない。ハゲじゃない。」

 

何度も何度も自分に言い聞かせていました。

しかし、次の日も朝起きて枕に落ちた抜け毛を拾う日々が続きました。

 

春から新社会人。夢と希望に溢れた若者の前に突如立ちはだかる「ハゲ」という試練。

 

あまりに大きすぎる壁。私は当時この壁と戦うすべはありませんでした。

 

それ以前に自分がハゲを認めておらず目の前に壁があることすら

 

見て見ぬふりを続けていました。

 

それから2年後、とある事件から自分のハゲと向き合うことになりました。 

 

『ハゲると別人になる。』

20歳になると前髪をかき分けるとM字ハゲだとわかりました。

でも、20歳でハゲだとどうしても認めることが出来なかったです。

 

親から生まれつき髪の量が少ないと言われ続けていたので 

きっと生まれつきなんだからハゲじゃない!

 

とにかくポジティブに自分に言い聞かせていました。

 

写真はありませんが、当時の生え際はベジータ並にきてましたね。

 

20歳といえば成人式ですが、

この成人式で私はハゲであること」を認めるざるをえない事件が起こりました。

 

会場に入ると中学以来の同級生達が昔話に花を咲かせていました。

 その中に中学でよく腕相撲をした同級生を見かけたので声をかけました。

 

私「Yひさしぶり!元気してた?」

Yはこちらを振り向くと

 

Y「ん?・・・誰だっけ?」

私「え・・・俺だよ腕相撲でよく勝負したじゃん?」

Y「え・・・本当に誰だっけ?ごめん。覚えてない。」

 

 たしかに中学卒業後は一度も会うことはありませんでしたが、

何度も腕相撲した同級生を顔を忘れるはずがないと信じていました。

 

 私「〇〇だよ!そんなに変わった?」

Y「あー、もしかして〇〇だっけ?髪型が変わっててわかりづらかったよ。」

 Y「てか、少しハゲてない?」

私「ハゲてないよ。生まれつき薄いからハゲじゃな・・・。」

 

最後まで言葉がうまく言えずにその場を立ち去りました。

 

このように髪型が変わりすぎると別人に間違われるのです。

自ら望んだわけではないイメチェンで間違われたのです。

 

中学以来会うことがなかった同級生からすれば当時の私と今のハゲた私では

 

かなりイメージがかけ離れていたのでしょう。

 

いくら私がハゲを否定しようとも別人に間違われた以上はハゲだと認めざるを得ませんでした。

 

悲しみを背負った新社会人は髪をオールバックにして会場を後にしました。

 

 

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ハゲを認める

 

人に言われるまでは自分はハゲじゃないと必死に言い聞かせてきましたが、

自分は「ハゲ」だと認めざるを得なかったのです

 

20歳の若さで自分がハゲだと認め、

ハゲとして生きてる人間はまだいませんでした。

 

しかし、生え際がベジータ並みである以上は認めるしかありません。

「認めたくないものだな、自分自身の、若さ故のハゲというものを」

 

ここから現実に向き合う日々が始まりました。

 

 

まとめ

 

今現在、ハゲを隠そうと必死になっている方やそうでもない人に伝えたいのは

そのハゲは取り繕えていると思っていても他人からはほとんどバレています。

 

そして、あなたがハゲであろうとも赤の他人からどうでもいいことです。

 

むしろハゲを取り繕うとして芸術的な髪型を演出してしまうことこそが

笑いのネタにされるのです。

 

ハゲた人にとってまず大事なことは自分がハゲであることを認めることです。

 

ハゲであることを認めることからすべては始まります。

 

これからハゲとして生きていくのか?

 

それとも

 

ハゲと戦う道を選ぶのか。

 

 

どちらを選ぶかはあなた次第です。